土曜日だけども

オペラ蝶々婦人観てきました。

プッチーニ作曲の明治初期の長崎を舞台にした歌劇です。

高校時代の先輩が出るってことで。

チケット取ってもらって行ってきたのです。



二部構成になっているこの歌劇。ストーリーは

―舞台は長崎の港を見下ろす丘の上の一軒家。

第1幕

仲介人ゴローに案内されて新居の日本家屋を見にきた海軍中尉ピンカートンはその造りを珍しげに見ている。そこに後からやってきたシャープレス領事は、以前蝶々さんが領事館にやってきたときの真剣で純真な様子をピンカートンに話すが、ピンカートンは将来、アメリカ人女性と結婚をするために乾杯と言ってはばからない。シャープレス領事から本当に蝶々さんが好きなのかと詰問されても答えをはぐらかしていた。

そこへ花嫁の一行が新居のある丘を登ってやってきた。

蝶々さんはピンカートンにこっそりと前日一人で教会にいってキリスト教に改宗したことを告げる。

結婚式が終わりピンカートンが親族たちと杯を交わしていると、どこかで蝶々さんが改宗したことを聞きつけた叔父のボンゾが怒鳴り込んできた。ご先祖様をないがしろにしたやつは勘当だ、と言い残して母親をせきたてながら親戚一同は退散してしまう。

涙にくれる蝶々さんをピンカートンはやさしく慰め、蝶々さんと愛の二重唱を歌い部屋の中へ消えていく。



第2幕（第1場）

3年後。夫ピンカートンが日本を去る前に言った「駒鳥が巣を作る季節に戻る」という言葉を頼りに、蝶々さんはじっと夫の帰りを待っている。その日を夢見ながら蝶々さんはアリア「ある晴れた日に」を歌う。

夫の帰りを待つ蝶々さんのところへ仲介人ゴローに案内されたシャープレス領事がやってきた。夫ピンカートンを信じきった蝶々さんから「アメリカの駒鳥はいつ巣を作るのか」聞かれてシャープレス領事は困ってしまう。彼はピンカートンから別れ話の手紙を持ってきたからである。

一方、仲介人ゴローは金に窮している蝶々さんに次の夫としてお金持ちのヤマドリ公を紹介する。ヤマドリ公は蝶々さんに何回も求愛するものの蝶々さんはぜんぜん相手にしない。

結局ピンカートンからの手紙の真相を蝶々さんに告げれなかったシャープレス領事はヤマドリ公の申し出を受けてはどうかと蝶々さんに進言したところ、蝶々さんはピンカートンが去ってから生まれた子供を連れてきて「もし夫が帰ってこないのであれば死ぬしかない」と言う。

皆が帰った後、港から大砲の音が聞こえる。港の方を見るとアブラハム・リンカーン号が入港してくるのが見えた。蝶々さんは喜び、女中のスズキに部屋中に花をまいた。

そして子供を含めた3人で縁側の障子にのぞき穴をあけてピンカートンの帰宅を夜通し待つ。

第2幕（第2場）

夜が白み始めたがピンカートンは戻ってこない。途中で寝てしまったスズキはピンカートンが帰ってきたら起こすから、と蝶々さんを納得させ子供とともに寝室へ去らせる。

その後シャープレス領事、アメリカ人の妻ケイトと一緒にやってきたピンカートンは花のまかれた部屋や昨夜の様子をスズキから聞くことによって罪の呵責に絶えられなくなり、後のことを託して去ってしまう。

ピンカートンの妻ケイトがスズキに、蝶々さんの子供は私が育てることを伝えてほしいと頼んだとき、外の気配を察した蝶々さんが起きてきた。庭の光景を一目見て現実を察した蝶々さんは30分後にピンカートンが受け取りにくれば子供を渡すと約束して皆を送り出す。

蝶々さんの決意を知ったスズキは側から離れまいとするが主の強い命令には逆らえず退出する。

その後、蝶々さんは父親が自決のときに使った短刀で喉を突いて果てる。





なんとなーくストーリーは知ってたけど、なんだかあまりにも切なくて最後にはちょっと泣けてきちゃったよ。

でもやっぱり日本人じゃない人が作ったものっていうか、1幕の蝶々さんのセリフにちょっと違和感を感じちゃったりもしたけど。

日本女性はもっと慎ましやかなんだぞ。きっと。

自分から自分のことを『月の女神』いわないぞ。きっと。

なんて最初は思いながら見てたんだけどさ。



とりあえず、いいもの見せてもらいました。

ありがとさん。